レンタルサーバーを選ぶ一つの基準としてスペックがあります。私たちがパソコンを選んだりする時に、スペックを気にするのは周知の事実です。
- CPUの意味が分からない
- メモリの意味が分からない
- CPUとメモリの違いについて知りたい
こんな悩みを解決します。
- CPUの役割を分かりやすく解説
- CPUとスレッドについて分かりやすく解説
- 国内主要レンタルサーバーにおけるCPUとメモリの一覧表を提示
レンタルサーバーを選ぶ際は、パソコンを選ぶ際にも非常に大切な要素であるCPUやメモリの概念を理解しておくことは大切です。ここを しっかり抑えておくとレンタルサーバーを選ぶ際にかなり有利になります。
この記事を最後まで読むことによって、CPUやスレッドがよく理解できるようになります。
また、国内主要レンタルサーバーにおける一覧表を作成しましたので、あなたがレンタルサーバーを選ぶ際にきっと役に立ちます。
今後の参考にしてくださいね。
CPUについて理解を深めよう
CPUとは、「Central Processing Unit」を省略した頭文字で日本語では 「中央演算装置」または「中央処理装置」と呼ばれます。
簡単に言うとコンピューターの脳みその部分です。CPUの役割は以下の二つです。
①キーボードやマウスなどから入力された情報を加工し、ディスプレイなどの装置に出力する。
②演算処理で四則計算や論理演算などの処理を行う。
どんな複雑な計算であっても演算の組み合わせで回答を出すことができる。
4、8、16、32、64ビットから用途に合わせて適切なものを選びます 。ビットは数字は大きくなるほど多くのデータを処理することが可能 です。
現在のサーバーではほとんどが64ビットのCPUを搭載しています。
CPUの中心部分には実際に処理を行っているコアと呼ばれる中央処理ユニットがいくつか搭載されています。CPUの中に入っているコアの数によって、「1コア」「2コア」という表現をします。
CPUができた当初は1コアが主流でしたが、その後、デュアルコア(2コア)トリプルコア(3コア)、クアッドコア(4コア)と言う具合にコア数は増えてきました。
なぜ、このようにコア数を増やしてきたか言うと、 コア数を増やすことによって処理能力が上がるから です。
前述したように、CPUによって処理の早さが違うので、 性能が高いCPUを搭載していると、データ処理の時間が短くなります。
1コア :シングルコア
2コア :デュアルコア
3コア :トリプルコア
4コア :クアッドコア
6コア :ヘキサコア
8コア :オクタコア
10コア :デカコア
スレッドが多いと何故性能が上がるのか?
スレッドというのは、1コアあたりの同時にこなせる作業数の事を指します。
コア数に比べると性能に関する精度は小さいですが、CPUをより効率的に活用できるというメリットがあります。
ですから、同時に複数のソフトなどを使う場合のマルチタスクに於いては大きな性能アップにつながります。
例えば、 1コア2スレッドならば、最大で二つの仕事を同時に処理できます。1コア1スレッドよりも処理能力が高い ということになります。
そして、スレッド数よりもコア数が多い方がより性能が高いという事です。以下の数字を参考にしてください。
2コア/4スレッド < 4コア/4スレッド
CPUの種類について
ここではCPUの種類について解説します。
Xサーバーに搭載されているCPUは個人向けのパソコンに搭載されているIntel社「Coreシリーズ」よりも性能がよい「Xeon(ジーオン)」を搭載しています。
パソコンに詳しい方ならご存じだと思いますが、Corei5とかCorei7等は聞いたことがあると思いますが、Xeon(ジーオン)」というのは聞きなれない名称だと思います。
この Xeon(ジーオン)」は個人向けのパソコンには搭載されないハイスペックなCPU です。企業用のパソコンやレンタルサーバー向けに開発された高スペックなCPUと言えるでしょう。
CPUは、CPUの2大メーカーであるAMDのRyzenシリーズとIntelのCoreシリーズでシェアを分け合っています。個人向けのパソコンでは、Ryzen製のCPUやインテル製のCPUが使われています。
シェア争いでは、最近はRyzenの方がやや分があるようです。
青色がIntel社、赤色がRyzen社です。Intel社のシャアがここ数年右肩下がりなのが、分かりますね。以下に主要CPUの種類をまとめました。参考にしてください。
CPU種類 | 用途 |
---|---|
Intel社 Zeon | 企業向けパソコンやレンタルサーバー向け |
Intel社 Coreシリーズ | 個人向けパソコン用 |
Intel社 Pentium | 個人向けパソコン用 |
Intel社 Celeron | 個人向けパソコン用 |
AMD社 Ryzen | 個人向けパソコン用 |
AMD社 FX | 個人向けパソコン用 |
AMD社 Aシリーズ | 個人向けパソコン用 |
メモリとは何か?
メモリとは大雑把に言うと、データを保管する場所の大きさのことです。
CPUは人間で言うと計算するスピードであったり、色々なことを同時に処理する能力をさします。一方で メモリは人間の記憶力 だと認識すれば分かりやすいです。
そして、コンピューターの場合はこのメモリの数が大きければ大きいほど処理する能力が高くなるので、CPUの性能もさらに上がります。
CPUは処理速度を決める要素 メモリは処理したデータを保管して同時処理する役割を果たす箱
どれだけ高性能なCPUをサーバーに搭載していても、メモリの容量が少ないと同時に処理するという並行処理能力は遅くなります。
それだとCPUの性能の良さが全く生かせないことになります。CPUの能力を存分に生かすには、メモリの容量が確保されて初めてその潜在能力が発揮されるのです。
レンタルサーバーにおけるメモリについて
個人向けに家電量販店で販売されているパソコンの場合、搭載されているメモリは 低価格パソコンで2GB~4GBの範囲です。
一方で10万円を超えるパソコンであれば8GBから16GBくらいのメモリは搭載されています。
企業用のレンタルサーバーに搭載されているメモリの容量は、 個人向けのパソコンに搭載されているCPUよりも遥かに多くなっています。
レンタルサーバー会社にもよりますが 一般的には48GB~192GBのメモリを搭載しているサーバーが多い 印象です。
主要レンタルサーバーののCPUとメモリのまとめ
ここからは、国内主要レンタルサーバーにおけるCPUとメモリを一覧にまとめました。レンタルサーバーを選ぶ際の参考にしてください。
レンタルサーバー会社名 | CPU | メモリ |
Xサーバー | Intel Xeon 10コア/20スレッド | 512GB |
mixhost | Intel Xeon 36コア/72スレッド | 256GB |
コアサーバー | Intel Xeon CPU 最大28コア | 396GB |
conohaWing | Intel Xeon 10コア/20スレッド | 130GB |
カラフルボックス | Intel Xeon 40コア/80スレッド | 512GB |
さくらインターネット | Intel Xeon CPU | 48GB |
ヘテムル | 非公開 | 非公開 |
ロリポップ | 非公開 | 非公開 |
バリューサーバー | Xeon 8コア以上 | 96GB |
スターサーバー | 非公開 | 非公開 |
上記表から分かる事は、 国内の主要レンタルサーバーではインテル社のXeonシリーズのCPUを搭載している ということです。
Xeonの特徴は、コア数が多いことです。
コア数が多いことで、作業の効率化が図れます。ですから、画像処理や動画処理などもスムーズに行うことができます。
まとめ~レンタルサーバーを選ぶ際にポイントになるスペック(CPUとメモリ)を詳細に解説
- CPUについて解説
- CPUとメモリについて解説
- 主要レンタルサーバーのCPUとメモリのまとめ
②CPUとメモリの関係を理解しているかを再確認する
③国内主要レンタルサーバーの一覧を頭に入れておく
CPUとメモリを理解しておくことはパソコンを扱う人間にとっては必須です。1回読んで理解できなければ何回か読んで、しっかり理解しておきましょう。
また、レンタルサーバーを選ぶ際にもCPUとメモリの知識は必ず役に立ちます。今後の参考にしてください。