
この記事では、レンタルサーバーにおけるバックアップ機能について解説します。
最近のレンタルサーバー会社の大半はバックアップ機能を備えています。
但し、会社によっては上位プランのみしかバックアップ機能がなかったり、バックアップ自体は無料で行っていても、いざデータを紛失して、データを復旧する際は有料という会社もあります。
レンタルサーバー初心者のために、この記事では以下を解説しています。
この記事で解説すること
・バックアップとは何か?
・バックアップの必要性?
・バックアップの方法
・レンタルサーバーの自動バック機能
・各レンタルサーバー会社のバック機能一覧
あなたの大切なデータを守るためにも、ぜひバックアップに関する知識を深めていざという時に困らないようにしましょう。
Contents
バックアップとは、どういう事?

バックアップという言葉自体は聞いたことがあっても、実際にどんなことをバックアップというのかイマイチ分からないという方もいるかもしれません。
まずは、バックアップという言葉の意味をしっかりと理解しましょう。
バックアップとは以下のことをさします。
バックアップとは?
データの紛失や損失、破損などに備えてデータを別のメディアに保存すること
例えば、パソコンのデスクトップにあるデータをハードディスクドライブにコピーして保存している人は多いと思います。
また、外付けのハードディスクドライブに保存している人もいるかもしれませんね。
あるいは、グーグルドライブなど外部のメディアにコピーして保存する場合もあります。
こうした一連の行為をバックアップと呼びます。
バックアップの必要性について

ここでは何故、バックアップが必要なのかについて解説します。バックアップが必要になる要因は大抵は以下の要因です。
バックアップが必要になる要因
・誤操作など人的なミスによるデータの損失や紛失、破損
・機械トラブルや故障などによるデータ損失や紛失、破損
・システムのバグ等の原因によってデータが紛失、破損する場合
・各種ウィルス感染によるデータの損失や紛失、破損
・地震や洪水、火事等の天災によるサーバーの故障に伴うデータの紛失、損失、破損
大きく分けてデータの紛失、損失、破損は以上のような5つの原因によって起こります。
これらはいつ起こるか分からないという危険性があります。
私たちWeb運営者はこのいつ起こるか分からない事態に常に備えておく必要があります。
その具体的な対策がバックアップをきちんと取っておく事です。
バックアップを取っておくと以下のメリットがあります。
★バックアップのメリット
・いつでもデータを復旧できると言う安心感を持てる
・データの世代管理が可能
・天災などの不測の事態に備えているという安心感を持てる
バックアップがあることによって、精神的な安心とそしてデータをいつでも復旧することが出来るという物理的な安心感を持つことができるのです。
でも、バックアップは面倒だという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、安心してください。
レンタルサーバーにおいては、この面倒なバックアップ作業を毎日自動で行ってくれているのです。
ですから、私たちがことさら何をしなければいけないという事はないのです。
最近のレンタルサーバー会社は各社とも、基本的な性能が大幅にアップしています。
ですから、私たちユーザー側でHDDやSDDなどを用意しなくてもよくなっています。
サーバーの管理画面から簡単にバックアップは行うことが出来るようになっています。
バックアップの四つの方法について

ここではバックアップの4つの方法について解説します。
データのバックアップは大きくわけて4種類あります。
それぞれについて解説します。
1.外部バックアップ

レンタルサーバー管理会社が、物理的に別のサーバーにデータを転送してデータを保存する方法です。
外部バックアップは物理的に別のサーバーにデータが保管されています。
なので、レンタルサーバー側に万が一、天災や人災等のトラブルが発生しても、別サーバーに保存したバックアップデータからデータ復旧が可能です。
2.内部バックアップ

この場合、転送速度などを考える必要がなく、データを復旧させる場合も外部バックアップと比べて速いのが特徴です。
ただし、デメリットも存在します。
それは、ハードにトラブルが生じた際にはバックアップデータにアクセスできなくなります。
3.ローカルバックアップ

これは私たちが普段からパソコンのデータをバックアップする時に行っている方法です。
ユーザーのパソコンや会社であれば会社のHDD、SSDなどにバックアップをとる方法です。
ローカルバックアップは、ユーザーの手元にデータを保存しておきたい場合に使われる方法です。
クラウドバックアップ

クラウドは無料、有料のものがあります。
私たちが良く使っている無料のオンラインストレージは
・Dropbox
・グーグルドライブ
が有名です。
有料のものも探せがいくらでも見つかります。
クラウドバックアップは、災害などが起こってもクラウドからのデータの復旧が可能です。
大手企業などは有料のクラウドサービスを使っています。バックアップの方法には2種類あります。
全データをバックアップするフルバックアップと、データの書き換え内容を保存する方法です。
レンタルサーバーにおける自動バックアップ機能について

昨今のレンタルサーバー会社においては自動バックアップ機能を備えたサーバーが増えています。
これはユーザーにしてみればありがたいことです。
自動バックアップ機能を備えているレンタルサーバーであれば、ワードプレスでWebサイトが何かの不具合を起こして表示されなくなったり、バージョンアップをする際に不具合が出ても、データを元に戻すことができます。
レンタルサーバー会社によってどれくらい前まで遡ってデータを復旧できるかはレンタルサーバー会社によって違いがあります。
多くのレンタルサーバー会社では7日や14日まではデータを復旧できるサービスを行っています。
但し、データのバックアップデータを復旧させるのは多くの場合は、有料になります。
それは後述する各レンタルサーバー会社のバックアップの一覧表で確認してください。
レンタルサーバーにおけるバックアップで確認しておきたい部分

次に解説するのは各レンタルサーバー会社でバックアップしてくれるデータの保存領域に対して解説します。
バックアップ機能があると言っても全部のデータを保存してくれる訳ではありません。これも各社によって保存してくれるデータの領域は異なります。
従って、あらかじめどの会社がどこまでバックアップデータを保存してくれるのかを確認しておく必要があります。
以下から順を追って解説します。
保存領域について

レンタルサーバー会社におけるバックアップデータは
・WEB領域
・データベース領域
・メール領域
の3つの保存領域があります。
Web領域というのは、分かりやすく言えばWebサイトを構築しているテキストや画像、動画などのデータです。
データベース領域というのは、Mysqlなどワードプレスを構築しているデータベースのことを指します。
メール領域と言うのは、レンタルサーバーの中で作っているそれぞれのメールのデータという事です。
webやデータベースについてはほぼ全てのレンタルサーバーで保存していますが、メールデータについてはバックアップ外となっている会社もあります。
メールのバックアップも取っておきたい場合はしっかりと確認しておきましょう。
何日前までバックアップを取ってくれているか

次に解説するのは何日前まで遡ってデータをバックアップしてくれるかどうかという事です。
これも非常に大切なポイントです。
私がリサーチした範囲では14日(二週間)が多いようです。
ただし、Xサーバーのようにメールデータは過去7日分、その他のデータベースは14日とデータの種別によって保存期間が違う場合もあります。
また、サーバー会社によっては、「何世代前」という表現をしている会社もあります。
例えば、一日スパンの7世代前という表現をしている場合は、7日前までのデータを遡って復仇することが出来るという意味です。
無料か有料か

バックアップデータを復旧させる場合は、無料で出来るのか、お金が必要なのかに分かれます。
これも会社によってまちまちです。
有料の場合は、データを復旧させる度に必要になる場合もあれば、月額料金が必要になる会社、あるいはデータベースの費用とメールデータの取得費用が異なるケースもあります。
各レンタルサーバー会社のバックサービス一覧
会社名 | 自動バックアップ機能 | 内容と期間 | データ復旧にかかる費用 |
Xサーバー | 〇 | メールデータ 過去7日分 データベース 過去14日分 |
メールデータ =1万円 データベース =5千円 |
mixhost | 〇 | 過去14日分 | 無料 |
コアサーバー | コアCプラン以上利用可 | 15日分 | 無料 |
conoHaWing | 〇 | 過去14日分 | 5千円 |
カラフルボックス | 〇 | 過去14日分 | 無料 |
さくらインターネット | 手動で設定 | 過去14日分 | 無料 |
ヘテムル | 〇 | メールデータ 過去7日分 データベース 過去14日分 |
一万円 5千円 |
ロリポップ | 〇 | 過去7日分 | 月額300円 |
バリューサーバー | ビジネスプランのみ利用可 | 過去15日分 | 無料 |
スターサーバー | 不明 | 不明 | 不明 |
まとめ~サーバーのバックアップ機能と方法、知っておきたい知識について
バックアップ機能については数年前に比べると多くのレンタルサーバーが提供するようになっています。
私は2009年からブログを運営してきましたが、今までバックアップデータを復旧させた経験はありません。
10年以上レンタルサーバーを利用していても実際にバックアップを復旧させることはほぼ皆無だということです。
もちろん、バックアップ機能は万が一に備えてあった方がいいですが、それほど頻繁にバックアップを復旧させることはないと理解しておいてください。
また、バックアップデータを復旧させるのに無料、有料もあまり意識しなくてもいいのではないでしょうか!
理由は前述したように復旧させる機会そのものがほとんどないからです。
ワードプレスであれば、大抵の場合はバックアップ機能が付いているので自分でバックアップを取って、クラウドサービス等を使って保存しておけばほぼ困ることはありません。
この記事では以下の事を解説しました。
・バックアップとは、どういう事か
・バックアップの必要性について
・バックアップの四つの方法について
・レンタルサーバーにおける自動バックアップ機能について
・レンタルサーバーにおけるバックアップで確認しておきたい部分
・各レンタルサーバー会社のバックサービス一覧
以上6点について解説しました。
今後、レンタルサーバーを借りる際の参考になれば幸いです。
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