
レンタルサーバーを借りてブログを作りたいけど、レンタルサーバーって色々な種類があってどの種類のレンタルサーバーを借りたらいいか分からないと迷ったことはありませんか?
この記事ではレンタルサーバー歴10年を超える私、Masatoがレンタルサーバーの仕組みや種類等について分かりやすく解説します。
具体的には以下のことについて解説します。
この記事で解説することは以下のことです。
・サーバーの仕組みについて ・サーバの役割について
・サーバーとドメインの関係について
・サーバーの種類について
・初心者におすすめのレンタルサーバーについて
初心者にいちばん最初につまづくのはサーバー選びです。
今回はレンタルサーバーを初めて借りる人向けに記事を書いたので、最後まで読むことによって、サーバーの役割や種類の違いがはっきりと分かります。
あなたにとってベストなサーバー選びの参考になれば幸いです。
Contents
サーバーの仕組みと役割について
サーバーの仕組みと役割を明確に理解するために、まずは言葉の定義をしておきます。
サーバーとは・・・サービスを提供する側 =(service + 人のer =server)
サービスを受ける側 =お客様 (client)
この二つの関係が成り立ちます。
そして、クライアントがサーバーに送る情報を「リクエスト」、サーバーがクライアントに送り返す情報を「レスポンス」と呼びます。
・顧客(クライアント)からサービス提供者にリクエストを送る
・サービス提供者から顧客(クライアント)にレスポンスが返される
こうして、Web上では、クライアントとサーバー側で何回もやり取りが行われます。
グーグルクロームなどのブラウズが見に行っているサーバーが「Webサーバー」であり、WebサーバーはWebサイトに関する情報を発信しています。
また、メールの情報を発信しているのは「メールサーバー」です。
このように、サーバーと一口に言っても色々な種類のサーバーがあります。
レンタルサーバーでできることと役割について
サーバーの役割がざっくりと理解できたら、次に私たちが利用するレンタルサーバーについて解説します。
レンタルサーバーは文字通リ、サーバーをレンタル(貸し出す)サービスです。
個人でサーバーを運営するには大型のパソコンを購入したり、その為の設置場所を確保したり、人の手配なども必要になります。
また、コンピューターを365日、24時間稼働させておく為には電気代も必要です。
考えただけでもかなりの費用がかかるのが分かりますね。
そこで、無駄な経費を抑える為にもレンタルサーバーを借りる必要性が出てきます。レンタルサーバーを借りてしまえば、前述したような心配は無用です。
業者側ですべて賄ってくれるので、ブログの構築だけに集中することが出来ます。
レンタルサーバーを借りてWebサイトを構築して公開する場合は、コンテンツを作ってレンタルサーバー側に転送するだけで完了します。
一方でWebサイトを閲覧したいユーザー側はサーバーにアクセスしてWebサイトを見るという手順になっています。
サーバーとドメインの関係について
ここでは、サーバーとドメインの関係について解説します。
レンタルサーバーを借りる前に独自ドメインを取得しておく必要があります。ドメインはWeb上の住所に当たるものです。
サーバーは住所に上に立つ家や土地などに相当します。
サーバーは、これからあなたが作ろうとするWebサイトを格納する置き場所に相当します。ネット上のサーバーの場所は、IPアドレスと紐づけされています。
ただし、このIPアドレスは「123.456.789.11」などで数字で表示されます。
このような数字のままでは、Webサイトを閲覧するユーザーが混乱するので分かりやすくするためにドメインに変換しています。
この変換によってネット上では、色々な情報をやりとりしています。
ドメインは、DNS(ドメインネームシステム)によって、前述したIPアドレスを紐づけられています。
ドメインとIPアドレスを管理するDNSサーバーは、メールアドレスやWebサイトなどで使われているドメインがどのサーバーで使われているかを探します。
その為に、ドメインを取得した際には、あなたが借りたレンタルサーバーとドメインを紐づけする作業が必要なのです。
この一連の作業のことを「ネームサーバーの変更」と呼んでいます。
例えば、あなたが取得したドメインがバリュードメインで取得したとします。そして、使うサーバーがXサーバーだとします。
その場合、該当ドメインはバリュードメインのネームサーバーになっているのでドメインをXサーバーのネームサーバーに変更しないといけません。
この変更を行わないと、いつまで経ってもあなたが作ったWebサイトは表示されません。
サーバーの種類について
ここからは、レンタルサーバーの種類について解説します。
大別すると、レンタルサーバーは以下のように4種類に分類することができます。
サーバーは4種類
・共用サーバー
・専用サーバー
・VPS(仮想専用サーバー)
・クラウドサーバー
共用サーバー | 専用サーバー | VPS(仮想専用サーバー) | クラウドサーバー | |
特徴 | 一台のサーバーを多人数で使う | 一台のサーバーを一人で使う | 一台のサーバーを複数で使いながら、1契約者が一台のサーバーを利用しているような設定をしている | 共用サーバーとVPSのいいところ取りをしたサーバー |
使用人数 | 30人~100人程度 | 一人 | 30人~50人程度 | 一人 |
概算費用 | 800円~1,500円 | 一万円~5万円 | 800円~1,500円 | 2万円~10万円 |
メリット | ・料金が安い ・専門知識が不要 |
・自由度が高い ・負荷が少ない ・セキュリティが高い |
・自由度が高い ・専用サーバーやクラウドサーバーより安価でセキュリティが高い |
利用後も設定の変更が可能。 ・CPUやメモリの増設が可能 ・セキュリティ万全 |
デメリット | ・自由度が低い ・サーバーの負荷が高い ・セキュリティ低い |
・高度な知識が必要 ・使いこなすのに時間がかかる |
・高度な知識が必要 ・使いこなすのに時間がかかる |
・高度な知識が必要 ・使いこなすのに時間がかかる ・料金が高い |
共用サーバーについて
共用サーバーは1台のレンタルサーバーを50人や100人でシェアするタイプのレンタルサーバーになります。
イメージとしては、マンションを数十世帯でシャアしている感じです。
個人事業主や個人のブロガー、中小企業の自社のHP運営などで利用されているケースが多いです。
また、このタイプの共用サーバーがレンタルサーバーの中では最も普及しています。
理由は、やはり金額が安いという事と、一度借りてしまえばサーバーの管理等は一切不要なので、ブログならブログの運営だけに専念できるからです。
価格帯は、格安サーバ-以外であれば、月額200円~300円ほどでレンタルすることができます。
ある程度のスペックを求めるなら、月額800円~1200円程度の間で自分に合ったレンタルサーバーを探していきましょう。
また、アフィリエイトやブログの初心者が収益目的でブログを作る場合であっても共用サーバーを1プラン借りれば十分です。
共用サーバーでデメリットがあるとすれば、それは利用者の中でアクセスが過度に多い人がいればその影響を受けるということです。
どのような影響かと言うと、サーバーに一気に負荷がかかることによってあなたが運営するブログの表示速度が遅くなったり、場合によっては表示されないというトラブルがあるということです。
ただし、こういうトラブルは滅多に起こるものではないということも併せてお伝えしておきます。
専用サーバーについて
専用サーバーの一番のメリットはサーバーを丸々一台一人で使う事が出来るということです。
ですから、あなたが運営するブログのPVが数万あるような人気ブログであったとしても、びくともしません。
サーバーが落ちたり、その他のトラブルに見舞われることは100%に近い確率でないということです。
ただし、大きなデメリットがあります。
それは何かと言うと、専用サーバーを借りる場合は相当の知識や経験が必要になります。
何故なら、Webサーバーのインストールから、インストールした後の色々な設定をすべて一人で行わないといけないからです。
もし、それが出来ないなら専任の管理者を置かないといけません。
サーバーのレンタル料金にプラスして人件費も必要になります。
専用サーバーの場合は、料金体系も様々です。月額1万円くらいから数万円規模まで色々なプランがあります。
コスパと収益などを検討しながらレンタルを検討する必要があります。
デメリットは、個人で契約するにはとにかく費用が高いです。
また設定を自分で行うタイプの専用サーバーになると、専門知識が必要になって運用が大変になります。
VPS(仮想専用サーバー)について
VPS(仮想専用サーバー)は共用サーバーと同じように1台のレンタルサーバーを複数人で共用するタイプのものになります。
共用サーバーと違う部分は自分で設定が必要になる点です。
そのかわり、共用サーバーよりも自由度が高くいろいろと設定で変更ができますし、アクセス数も共有サーバーよりも多くのアクセス数を扱うことが可能になっています。
共有サーバーと専用サーバーの間にあるようなサービスがVPSとも言えます。
共有サーバーを追い出されて次の選択肢を考えた時に、専用サーバーに行くには少し敷居や料金が高いので、VPSを選択する。そんな人が多いように思います。
1台のサーバーを複数人でレンタルするのは共用サーバーと同じですが、VPSはサーバーを仮想化して、各ユーザーが専用サーバーを持つような仕組みを作っています。
VPSを利用している人は、共用サーバーでは動かない特殊なソフトウェアを利用したり、サーバーの中の構成まで自分なりにカスタマイズしたい人が利用します。
メリットは、共用サーバーのように1台のサーバーをレンタルする形式なので安く利用でき、専用サーバーと同じような使い方ができます。
また、サーバーの管理者権限をもらえるのでカスタマイズ性も高いです。
デメリットは、サーバーの設定や運用などを自分でしなければならないことです。
黒い画面でのコマンド操作が主となるので、専門的な知識が必要で初心者には扱いが難しいです。
クラウドサーバーについて
クラウドサーバーは、共用サーバーと専用サーバーのいいとこ取りをしたようなサーバーです。
最大のメリットは、専用サーバーのようにサーバーの管理者がいなくてもサーバーを丸ごと一台借りることができるサービスです。
初心者が借りる事はほぼないと言ってもいいサービスです。
大きいメディアやECサイト、あるいはゲームサービス等を展開しているWebサイトが利用しているケースが多いです。
通常の共用サーバーでは、サーバーそのものの構築や運用、セキュリティ対策などは借りた方がカスタマイズできないことになっています。
これを専門用語で「root権限がない」と言います。
一方で、一時的にこのroot権限を与えることによって、サーバー自体の構築やカスタマイズ、セキュリティ対策を行うことができます。
これをマネージドサーバーと呼んだりします。
※ マネージドサービスは、顧客よりroot権限を一時的に利用の許可をいただき、顧客の代わりにサーバー運用に関する作業を行うサービス
非常に便利なサービスですが、その分料金も高くなっています。
メリットは、契約プランに関わらずアクセス状況に応じてディスク容量やスペックといったサーバーの構成要素を自由に変えられる点です。
デメリットは従量課金制のサーバー多いので、月々のコストが把握しずらい、サーバーの運用そのものに専門的な知識が必要になることです。
初心者におすすめのサーバー選びについて
ここでは、レンタルサーバー初心者がどの種類のサーバーを選べばいいかについて解説します。
これからブログを一から作っていこうとする初心者の方は共用サーバーを選んでおけば間違いありません。
・コスパが良い
・サーバーの管理やメンテナンスが不要
・申し込み後すぐに使うことができる
その理由について以下から解説します。
メリット1.コスパが良い
共用サーバーの相場は月額にすれば数百円から借りることが出来ます。
ここ数年新しいレンタルサーバー会社が台頭してきたこともあり、かなりレンタルサーバー会社間で競争が激しくなっています。
料金体系も数年前と比べるとかなりお安くなっています。
また、サーバーの性能そのものやスペックもかなり上がっています。
それを考えた場合、専用サーバーやクラウドサーバーを借りるよりもコストがかなり安くあがります。
ただ単にコストが安くつくだけではなく、それなりの機能も備わっているので初心者ではあっても支障なく利用する事ができます。
ディスク容量などもかなり競争によって、どのサーバー会社も増やしています。
セキュリティ対策やバックアップ機能も拡充されて、初心者でも安心して使えるようになっています。
メリット2.サーバー管理やメンテナンスが不要
レンタルサーバーを一度借りてしまうと、特にサーバーのメンテナンスや管理は不要です。
全てサーバー会社側で行ってくれます。ですから、あとはブログの運営に集中することができます。
ワードプレスの自動インストール機能も数年前に比べると格段に簡単になっています。
サーバー会社が用意しているマニュアル通りに行えば問題なくインストールすることが出来ます。
メリット3:申し込み後、すぐに使うことができる
共用サーバーの場合、申し込み後ほんの数分でサーバーの管理画面に入ることができます。
簡単にインストールしたワードプレスのログイン画面に入ることによって初期設定など最初に行う設定がすぐに出来るようになります。
これが専用サーバーやVPS、クラウドサーバーならば、そう簡単にはいきません。
何故なら、設定に時間がかかるからです。
サーバー側で設定に時間がかかるので、ユーザーが使えるようになるのに時間がかかります。
まとめ~『レンタルサーバー初心者向け』レンタルサーバーの種類と役割を徹底解説
・サーバーの仕組みと役割について
・サーバーとドメインの関係について
・サーバーの種類について
・初心者におすすめのサーバー選びについて